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2011年7月29日 (金)

震災復興人員支援 まとめ 実際の活動

今回はたまたまボランティアセンターが休日の月曜日が住宅街の側溝清掃以外は、ホヤの養殖に使う牡蠣の貝殻選別作業でした。今回の参加者は、大きく見て若者が多いグループと、ウチら年寄りと女子3名がいるグループに分けることができたので、若者組は民家の清掃。コレは、来週から地域一帯に重機が入って、津波に飲まれても倒れなかった家も含めて地ならしされてしまうので、少しでも住民が残しておきたい物を救い出す意味も含めての作業。

で、ウチら年寄り+女子のグループは、ホヤの養殖に使うカキの貝殻の選別作業。

まず、牡蠣の養殖のために、北海道や青森から帆立の貝殻を買い付けて、それでカキの養殖をする。牡蠣が育って、 殻から身を取った後の牡蠣の貝殻と、牡蠣の養殖に使った帆立の貝殻、それからなぜかムール貝の貝殻が混じった山から、ホヤの養殖に適した牡蠣の、ソコソコ大きな貝殻を選び出す。

直接今回の震災で被害を受けたことに対する作業ではないけれど、聞けば元々今目の前にある選別前の貝殻の山の持ち主は震災で亡くなってしまい、逆に一家の命以外、漁具や船を無くしてしまった支援要請元のホヤ生産者、三浦さんがその貝殻の山を譲り受けたのはいいけれど、3年後に出荷できるためにはこの9月までにある程度まとまった牡蠣の貝殻を海に投入しなければいけない。

 

P7264452選別した牡蠣の貝殻は、この後穴を開けてロープに通して海中15mに沈め、天然のホヤが生んだ幼生が着いてある程度育ったら、一旦引き上げてそのホヤを別のロープに挟み込んで再び海中に投入。

最初に牡蠣の貝殻を海に沈めてから、約3年経って、やっと出荷できるホヤが育つ。

漁業とは言っても、種を育てて成長を待って収穫する、むしろ農業に近い産業。

F1000155ただ単に作業の手順を聞くだけではよく分からないので、世話役の渡辺さんの計らいで支援依頼元である生産者の三浦さんに来て貰って話を聞く。

地震・津波からなんとか家族を含め命辛々生き残ったけれど、船も仲間も、何もかも全部失ってしまったこと、海の恵みで生まれ育ったけれど、何もかも全部海に取られてしまった。取られっ放しじゃ悔しいから、何としてでも取り返したい。ホヤの養殖に使う貝殻だけ残された家や、ボランティア団体の助けを借りてでも、復興したい。

拳を握り締めて語る三浦さんの話を聞いてしまったら、瓦礫撤去に比べたら楽な作業でも、自然とペースが上がります。少しでも、三浦さんを助けなければ。

偶然にも、ウチらが三浦さんの話を聞いた夜のNHKのニュースで、当の三浦さんのインタビューが流れたらしいので、見た人もいると思う。

よーく考えると、全壊した被災地も、全部津波に飲まれた住宅地も漁業の道具も、この地域だけじゃないんだ。東北の太平洋側全域に渡って、こんな状況が続いているんだ。

今、名古屋に帰ってきてお風呂に入ってなんとなく取り溜めしたビデオを見ているけれど、被災地ではまだ電気も水道も通じていない所もある。指示された5日間、自分なりに一所懸命やったけれど、文字通り「微力」でしかない。でも、その微力が何十人、何回も続けて支援することによって大きな力になる。

P7274470真ん中の赤いシャツが三浦さん、その両脇が今回の作業をした班のリーダー。復興を祈って、「絆」のTシャツにメッセージを書いて三浦さんに寄贈。左端が岡山のバイクライダー/ボランティア世話役の渡辺さん、右二人が一緒に作業をした女子隊員。

F1000158
誰が立てたのかは分からないけれど、石巻の全壊地域に建てられた看板。ここでは背参加者一同バスを降りて列を作り、黙祷を捧げました。短い黙祷の間、涙が出てたまらんかった。

今までの人生47年の間に見た中で、一番悲しい画像です。

ウチの会社からは4月中旬から毎週30人から50人を震災復興人員支援として出しています。一人一人で出来ることは、1週間/5日でもとても小さい。でも、それが毎週継続的に出せることで、現地での評判はすこぶる高い。今回の震災の被害に対しては、一人ひとりは文字通り微力かも知れないけれど、それでもこの活動に参加できたことはとても幸運だと思います。ホントに、復興はこれからです。また機会があったら何かしなければ。

 

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