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2012年11月28日 (水)

トラック諸島・ダイビングツアー 所感

と、ここまでの記録を書き始めるのに、ツアーから帰ってから半月以上掛かってしまいました。撮った写真が膨大であるということもありますが、何か、気持ちの中でモヤモヤした物があったんです。

まずは体調やダイビングスキル。平日に4日有休を取ることは、ウチの会社の制度上は何も問題ありません。『ジィさんが危篤』などと下手な言い訳すら不要。その代わり、自分しか出来ない仕事というものが多々あり、それは不在時にまで残さないように片付けたり、他の同僚に引き継ぐなりしているとあっという間に時間が過ぎ、毎日午後10時まで残業してました。更に長時間の飛行機、コレが意外に疲労というか血行不良になってしまったようで、初日の一本目で副鼻腔スクイーズが起きたのはこのせいかと思いました。

あと、まだまだ中性浮力や効率的なフィンワークが出来ていない。これは空気の消費量につながり、せっかく潜っても他の参加者の足を引っ張ってしまう。

それから…

フツー、ダイビングで海外のリゾートへ行く・行って来たってったら、半狂乱に近い喜びようで、下手すりゃ現地から帰らずに永住してもおかしくはないと思うんだけど、なぜか素直にそんな気持ちにはなれなかった。

サンドパラダイスやシャークアイランドは純粋にダイビングを楽しめる素晴らしいポイントでしたが、いわゆる沈船は、かつて沢山の人々が戦争という人災で亡くなった戦跡、つまり爆撃を受ける前は南国に夢を抱いた人達がこぞって渡航し、それまでスペインやドイツがやらなかった文明をもたらし、その後アメリカの爆撃でその全てが失われ、恐怖の中に沢山の日本人が亡くなった場所。

そこに、戦後約70年を経て、ただ単に世界的にも珍しい光景が見られるという理由で、そんな沈船に簡単に足を踏み入れるのはいかがなものか?。


沖縄には、最初は一人でバイクツーリング、2回目は結婚してからの夫婦旅行で訪れ、2回とも平和公園や、2回目は地下に掘られた指令本部跡も見学しました。他にも自然にできた鍾乳洞も見学しましたが、それと指令本部跡の地下壕やその他の戦跡を訪れた時とは、明らかに受ける気持ちが違ってました。普通の、景色が良かったり珍しいモノを見られる観光ポイントを見たのとは全然違う、戦跡特有の重苦しく沈んだ気持ち。

トラック諸島の沈船を水中から巡った後のなんだかモヤモヤした気持ち、後から考えると、このような沖縄の戦跡を見学した時のものと良く似ている気がしたのです。

ここは、ダイビングスポットである前に、沢山の人の命が戦争という人災で亡くなった場所。決して魚や珊瑚だけを目当てに軽い気持ちで潜ってはいけない所だと感じました。

ブルーラグーンリゾートのダイビングショップの窓には、カナダ、オーストラリア、果てはロンドンなどの世界中のダイビングショップ/クラブ/チームのステッカーが所狭しと貼ってありました。恐らく彼らは戦勝国なので、大した感情移入もなしに珍しいポイントを制覇するような気持ちで潜っていると思います(特に遺骨が回収される前は、戦勝国のダイバーは飛び散った遺骨を人の形に並べ直して写真に撮ったりしたようです)。

でも、少なくとも我々日本人は、自分達の親もしくは祖父母の世代の同胞が恐怖の内に殺された地として、心して潜るべき。出来れば誰にも見られずとも、どこかで手を合わせて南無阿弥陀仏の一言を唱えてから潜るべきと思います。


何分海外、しかもグアムから更に飛行機を乗り継いで、片道一日を要する遠い南の島。次はいつ行けるか見当も付きませんが、次に訪れる時には、そういった歴史的な背景についてももっと勉強してから潜りたい。

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コメント

知識としてWikipediaで調べるよりも、実際に潜りその目で荒れはてた沈船をみた力さんの言葉の方がどれだけ重みがあることか。列強に囲い込みのようなイジメをされて、しかたなく戦争を起こす前まではここも日本の一部。しかも非武装地帯だったそうですが、現地の人はとても幸せだったのではないでしょうか?そこへ爆撃機で昼夜を問わず空爆したのはどこの国なのか・・・でも我々は、「戦争を起こした日本が悪い」という風に教育されてきましたから、これからの人達に期待したいです

投稿: パーちゃん | 2012年11月28日 (水) 14時59分

第二次大戦にいたった経緯その他についてはまだまだ勉強不足な所もあり、別の議論になりそうなのでまたの機会に。

沖縄の戦跡や平和公園、広島の平和公園などにも行きましたが、行く前と現物を見た時にうけた印象ちの差、見学した後重苦しいモヤモヤとした気持は、当然ですがカナリのものでした。

非戦闘員たる国民も直接爆撃や艦砲射撃を受けたり、終いには自国の憲兵や兵士に殺されたりする悲惨さは勿論、なぜ参戦を食い止められなかったのか、なぜ国際紛争や領土問題、異宗教民族との問題を実戦で解決するという短絡思考に陥ったのか、どうしたら過去の過ちを繰り返さないで済むかまで考えなければ。


>戦争を起こす前まではここも日本の一部。

そう、ツアーの途中で、せめて第一次大戦で止めておいてくれたら、今でもここは日本の領土で、もっと自由に行き来できたのにと同行の参加者N氏(元海上自衛隊勤務、定年退職した方です)に話したら、「いや悪い商売を考える奴はゼッタイいるから、今位の方が丁度良い」と仰い、さもありなんと思いました。

戦後の日本の経済や技術の発展は世界中が認める所ですが、もしこれが第二次大戦に参戦してなかったら、参戦してても、まかり間違って勝っていたら、果たしてこれだけ発展する頑張りが生まれただろうか?、などと考えると更に複雑な気持ちになってしまいます。

投稿: キタキツネ1100 | 2012年11月29日 (木) 01時49分

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